この記事では私が千葉大学工学部に3年次編入するために実際に行ったことについて書いてあります!
自己紹介
名前:メカトラ
出身学校:国立高専 機械工学科
学科順位:3年3位、 4年 3位
受験年:2022年度(令和6年度)
受験大学:千葉大学 工学部 総合工学科 機械工学コース (学校推薦)
併願大学:なし
部活・資格:ロボコン部、TOEIC L&R 565
編入の動機
部活で高専ロボコンに出場するロボットを作る中で、ロボットについてより詳しく学びたいと考えたから。コロナ禍で満足にできなかったことを大学でしようと考えた。元々は情報工学コースに転科しようと考えていたが、変換単位数の問題とプログラミングの才能がないことから機械工学を継続して学ぶことを決意。
学年別 勉強内容
1 ~ 3 年
学校の定期試験でいい点数を取ることを意識していた。クラス順位は全て3位。
実は高専受験で情報系学科に落ちて第二志望だった機械工学科に入学したという過去がある。
自分の学校では1年生から2年生に進級するときのみ、転科試験を合格すると2年生から転科ができるというシステムがあったため定期テストの点数や順位にはかなり敏感だったと思う。(結果:定員に達しているため受け入れられないということで試験も受けられず敗北)
2年生はじめからコロナが世界的に大流行したことですべてがオンデマンド授業に切り替わった。
3年生の夏休み明けに学校で一斉に受けるTOEIC IPでは何もしていなかったので375点だった。この年のロボコンで部長を努め、潮時だと考えて引退。
4年生
前期
千葉大学の編入では学科での席次が推薦基準の1つとなっているため、とにかく定期試験を頑張った。TOEICの点も必要だと考え、金フレと公式問題集を買うが三日坊主で撃沈。
夏休み
韓国に1ヶ月間留学に行った。そのため編入勉強もTOEICも全く勉強していない。
後期
学校の勉強は専門、実験ともに多くなっていてテスト前はかなり焦った記憶がある。順位は3位。
流石にTOEICの点を取っておかないとまずいと考えて金フレだけやって受験。結果は510点。
冬休み
後期から何度かTOEICを受験するが、ちゃんと対策をしていなかったため510点 – 565点 – 515点と続いた。今思えばかなり受験料を無駄にしていたと思う。
この頃から推薦で行ける大学から何校かに絞っていたが熊本大学、京都工芸繊維大学と迷う。
春休み
成績決定後、担任の先生と相談したがここでも決まらず。TOEICを565点で決定し、とにかく高専の数学の教科書をひたすらやる。(千葉大編入では使わない)一般受験も見据えて編入数学徹底研究もやってみたが、難易度が高く、広く浅く程度で終わった。編入の推薦試験は専門の口頭試問であることが多く、対策をしたかったが範囲で5年生で習う内容ばかりだったため言い訳してやらなかった。
5年
4月
5年生になってすぐ研究室の先生と相談し、千葉大学を受験することを決める(かなり遅い)。
一般での併願大学も探していたが、受験料、宿泊費、交通費は経済的に出せなかったため受験しなかった。もし落ちたら推薦で出願が遅い大学を受験しようと考えていたが、リスクも考えるとおすすめはできない。推薦書、自己アピール文などの出願書類の作成に追われながら、専門の口頭試問対策を本格的に始める。
5月
口頭試問対策と面接練習を1度だけ行う。
5月27日 千葉大学工学部編入試験
6月
6月27日 千葉大学結果発表 合格!
使用した参考書・教材
TOEIC
金のセンテンス(金フレ)これは必須だと思う。実際ほぼ単語力でTOEICの点も取れるようになった。
1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急
公式問題集
これが一番大事、自分は問題を解いて答えあわせして終わりだったが、復習をするとなおいいと思う
数学
新微分積分Ⅰ
新微分積分Ⅱ
専門
高専の4力の教科書
試験内容
試験の流れ
①入室(全ての荷物を持って)
②名前と受験番号を聞かれる
③志望動機を聞かれる
④口頭試問(4力)
⑤入学後の予定と併願大学を聞かれる
⑥TOEICのスコアシートを出してと言われる(自己アピール文に記載していたため)
⑦退室
受験人数は17人だった。待機室は同じだったが、受験番号によって異なる2つの会場で面接・口頭試問が行われた。
それぞれ呼ばれた人から待機室をでて、試験が終わったらそのまま変えるという方式で、一人あたりの時間は30分から40分だと言われていたが、実際には15分から20分ほどで終わった。
志望動機
事前に提出している自己アピール文の内容を口語に変えて、暗記して行った。面接間の人は何か資料を持ちながら志望動機を聞いていいたため、多分書類の内容と行っていることがある程度一致しているかを見ているのではないかと思う。
口頭試験の内容
機械力学(工業力学)
- 自由振動と強制振動について説明してください。
- 共振について説明してください
材料力学
- カスチリアノの定理について説明してください。
- クリープ現象とはなにか説明してください。
流体力学(水力学)
- ベルヌーイの式を書いてください
- 各項が何を表しているかを説明してください
- ヘッドの形に変形して各項の名前を答えてください。(〇〇ヘッド、〇〇ヘッド)みたいな感じ
熱力学
- オットーサイクルの理論熱効率を書いて説明してください。
- 作動流体が空気とアルゴンではどちらのほうが効率をあげることができますか。
口頭試験は教室の教壇側に座り、必要に応じて黒板に書いてそれを先生方の前で説明するという方式だった。振り返って思うのは全体的に質問がアバウトで何をどのくらい説明すれば分からなかったため、簡単にその言葉の意味を答えて、もっと説明が欲しそうな感じだったら追加で説明するという流れだったと思う。
肝心の試験の試験の出来についてだが、多分ちゃんと答えられたのは6,7割くらいだと思う。緊張もあってカスチリアノの定理の説明のところでマクスウェルの相反定理について熱弁したり、クリープ現象のところで車のあの現象のことですか。などというポンコツぶりだったが少しの間違いや、詰まりなどには先生方がヒントをくれたり少し誘導してくれたりと、助けてくださるので安心して答えたらいいと思う。
自分は入室から退室まで大体20分程だったと記憶している。
入学後の予定
ロボットへの理解を深めて大学院まで進み、ロボット開発に携わる会社に就職したいと答えた。
併願大学
同高専の専攻科だと答えると少し困惑していた。
さいごに
ホテルだけは近場に取ってください!!
千葉大学西千葉キャンパスの最寄り駅は「西千葉駅」です。しかも工学部の近い南門より。
しかし、ここが注意ポイントなんですが、西千葉キャンパス周辺には近いホテルがありません。
なのでホテルは1駅先の「千葉駅」周辺でホテルを取ることをおすすめします。
私はそれを知らなかったので、2kmくらい離れたビジネスホテルに止まったのですが当日スーツで汗だくになりながらキャリーケースとキャンパスまで歩いて行く羽目になりました。やっと南門に着いたと思ったら、ちょうどスーツの受験生らしき人たちが涼しい顔をして西千葉駅から出てきて「クソー」と思いました。(自分が悪い)
千葉大学工学部の編入試験は行けるなら学校推薦で受験することをおすすめします。過去の合格実績を見ても分かる通り自己推薦での合格率はかなり低いです。今年は17人受けて10人合格という例年より不合格者がすくなくなりました。
私も受験前は学科3位で数弱、専門も得意ではない自分が合格できるとは思っておらず不安でした。
この記事が皆さんの役に立てたら嬉しいです!聞きたいことなどがあればコメントにお願いします!
今後編入に向けての情報収集の方法なども記事にしようと思います。
自分を信じて頑張ってください!
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